第9回:食欲の秋・読書の秋・芸術の秋…いろんな秋をたのしく過ごす為に、睡眠力をあげる秋のコツについて(前編)
~美しい風景がもたらす癒し~

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トップ・スペシャリスト

板東 浩

医学博士

日本抗加齢医学会評議員

日本統合医療学会四国支部長

前後編コラム「芸術の秋は睡眠の秋」では、音楽・色彩といった芸術と、我々の心身の健康に関する様々なトピックについてお伝えします。

前編にあたる今回は、主に風景と色彩に焦点を当ててみました。

多くの芸術家が愛した保養地コート・ダジュールや、音が色づいて見える「共感覚」について学べます。


心身の健康は、質の良い睡眠につながります。

芸術と健康について学び、ぜひ、より良い眠りに役立ててください。

- 目次 -

1.芸術家が愛したコート・ダジュール~風光明媚の癒し

 
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私事で恐縮ですが、澄み切った空気で抜けるような秋の青空の思い出があります。

それは、南フランスの都市ニース(Nice)にあるコート・ダジュール(Côte d'Azur)を訪れたときでした。

芸術家の心を癒した美しい風景

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コート・ダジュールは、風光明媚な保養地として有名です。

空高く、太陽は燦燦と輝き、海は輝き、寄せる波音を聞き、浜辺で過ごすとfantastic! 

 

パリの空は曇りがちで小雨も降り、気分も憂鬱に。

一方、パリからコート・ダジュール国際空港にちょっと移動すると、こんなに素晴らしい自然を満喫できます。

気候や天気は、創作意欲に大きく影響するもの。

実際に現地に滞在すると、芸術家の多くがここに来たいという気持ちがわかりました。

歴史に残るような素晴らしい作品を創りあげたことでしょう。

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海岸には数多くのホテルが立ち並んでおり、ここで国際学会が開催されました。

 

ヨーロッパでは、夏季のヴァカンスに多くの観光客が集まってきます。

晩夏から初秋に移行する一週間で平均気温が7度下がるそうです。

そこで、ホテルの客室が空くため、その時期に数千人規模の集会を企画できたと聞きました。

 

プログラムを受け取ってビックリ! 

電話帳みたいに厚く、表紙には第9回国際内分泌学会(Ninth International Congress of Endocrinology, NICE)と記載。

開催都市のNICEの文字をうまく組み込んでいますね。

なかなかお洒落で、ナイスです! 

 

2.色彩の魔術師シャガールの“青”~すべてを包み込む慈愛の色

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ニースには、世界的に有名な美術館があるのをご存じですか。国立シャガール美術館(Museé national Marc Chagall)です。

 

シャガール色彩の魔術師と呼ばれ、その特徴的な青色「シャガール・ブルー」が有名ですね。

神秘的で印象的な青~紺色であり、当時の社会的混乱を背景に、人生の喜びや悲しみ、苦しみなど、すべてを包含する深い慈愛が感じられます。

美術館には綺麗なステンドグラスも設置され、その微妙な青色も非常に印象的でした。

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さて、フランス語のコート・ダジュール(Côte d'Azur)について少し解説を。

 

Côte「coast海岸線」、d’は「of~の」、Azurとは「azare, blue青色」のことです。

つまり、日本語では「紺碧海岸」(こんぺきかいがん)と呼ばれてきました。

 

類似した言葉として、アフリカにある国名のコートジボワール(Côte d’Ivoire) とは、「象牙の海岸」という意味なのです。

 

3.共感覚~音楽を 聞くといろんな 彩(いろどり)が

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 ヒトには聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚という五感が備わっています。

これらの感覚はオーバーラップしており、何かの音楽を聴くと特定の色が見えたり、ある景色をみると音楽が聴こえたりすることも。

これを「共感覚」(Synesthesia)と呼び、いろいろなパターンが存在します。

 

天才詩人として知られるフランスのランボー(Rimbaud, 1854 -1891)は共感覚を有していました。

傑作として名高い「母音」(1871)によると、アエイオウの発音を聞くと、色彩が目の前に浮かぶというのです。

Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青であり、「母音よ, 君たちの隠れた誕生を語ろう」と呼びかけました。

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ランボーは神童と呼ばれ、研ぎ澄まされた感性の持ち主だったゆえに、様々な苦難もありました。

一方、幸いなことに、私たちの能力は通常の範囲内であるため、日々を愉しむことができますね

下記のサイトから、秋が感じられる4Kの映像や気持ちよくなる音楽を楽しんでみてください。

季節を感じさせる絶景を目と耳から味わうことで、気持ちがリラックスします。心の健康は、より良い眠りを導くことでしょう。

あなたの心身が、うつ状態(ブルーな雰囲気)ではなく、昼は快活で夜は穏やかな状態となりますように祈っております。

極上の睡眠~トップ・スペシャリストによる快眠コラム

連載第9回は、板東浩先生による「第9回:食欲の秋・読書の秋・芸術の秋…いろんな秋をたのしく過ごす為に、睡眠力をあげる秋のコツについて(前編)~美しい風景がもたらす癒し~」でした。

今回のまとめ

  1. 芸術家が愛したコート・ダジュール~風光明媚の癒し

  2. 色彩の魔術師シャガールの“青”~すべてを包み込む慈愛の色

  3. 共感覚~音楽を 聞くといろんな 彩(いろどり)が

今回のおすすめ音楽

今回コラムを執筆いただいた板東先生推奨のクラシック・アルバム

医学博士推奨~美しく眠るピアノ をご紹介します。

コンサート・ホールにて行われた生ピアノのレコーディングによる自然の残像音が、至福の癒しの空間を生み出します。

当アルバムは、CDでも発売中です。

【トップ・スペシャリスト プロフィール】

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板東 浩

医学博士
日本抗加齢医学会評議員

日本統合医療学会四国支部長

徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。
糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2020)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文250以上。「新老人の会」徳島代表。

公式サイト:https://pianomed.org/

 

みなさま、ピアノ・クラシックで芸術の秋をご堪能ください。